ゴジラは目がよくなる能力を吐くのか?

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ゴジラは目がよくなる能力を吐くのか?

歯医者についてのあれこれ

2019/11/26 ゴジラは目がよくなる能力を吐くのか?

先日、レントゲン写真を撮ろうとしたところ、患者さんに言われました。
「今月、既に5枚ぐらいレントゲン撮影しているですが、大丈夫ですか?」
レントゲン、今はX線と呼ばれるのが主流です。X線は放射線の一種です。

色々と偏見で見られがちですが、もちろん大丈夫です。

 

歯は人間の身体の中で最も硬い器官です。リン酸カルシウム濃度は人体で最も高く、密度が高いです。だから、撮影するための放射線の強度はかなり強いです。しかし、歯は小さいので、歯を1本撮影するために必要な放射線量は小さくなります。つまり、人体に与える影響は非常に小さいわけです。

 

実際、歯周病の治療では、1度に十数枚のレントゲン写真を撮ることがあります。これは、健康保険制度でも認めれている検査法です。健康に害が出るようでしたら、認められるわけがありません。

 

誤解している方が多いのですが、基本的に我々は放射線に対して強いのです。
何故なら、我々の世界は放射線に満ちているからです。
例えば、太陽は巨大な核融合炉です。太陽光線には、熱や光だけでなく、放射線も含まれています。地球は厚い大気に覆われているため、人体に害があるレベルの放射線が地上に届かないだけです。ありとあらゆる物質が放射線を出していますが、ほとんどの物質が微弱であり、人体に影響がないだけです。

 

言い換えると、大気が現在の状況でなかった頃は、もっと強力な放射線が地上を照らしていました。そういう劣悪な環境の中で我々の祖先は進化してきたのです。放射線に弱いわけがありません。我々が放射線に弱いのは、細胞分裂が最も盛んな妊娠初期ぐらいです。つまり、妊娠初期に腹部に大量の放射線を浴びるようなことがない限り、医療用のレントゲン写真撮影ぐらいで何か害がでることはありえません。それこそ妊娠初期に毎日CT撮影でもすれば胎児に影響がある可能性がありますが、そういう事態は稀でしょう。だから放射線防護をして、口の中をレントゲン撮影するくらいで、影響がでるはずがありません。

 

大体、人体が放射線に弱いのであるなら、放射線技師の死因の1位は放射線被曝による火傷のはずです。そんな間抜けな放射線技師は聞いたことがありません。

 

では、何故皆さんが放射線を恐れるかというと、正確な知識がないからです。
このため、恐怖や偏見が情報を歪め、医療検査で用いるレントゲン写真すら恐れるのです。
こうなったことの背景は色々とありますが、その一つに放射線に対する情報の伝え方にあります。特に指摘したいのは、放射線に対して過敏すぎる反応を示す方々です。

 

昔から、放射線や原子力に対して拒否反応を示す方々は一定数居ました。
一つの事象に対して否定派と肯定派がいるのは自然なことです。ですが、この場合否定派と肯定派の差が極端すぎるのです。それは、情報の伝え方に表れています。

 

例えばここに10cmの棒があるとします。肯定派の方々は、0.1mの棒があると表現します。
これに対し否定派の方は100mmの棒があると表現するのはいい方で、極端な方だと100,000μmの棒があると表現するのです。下手をすると100,000,000nmと表現しかねません。

 

0.1mの棒も100,000μmの棒も同じ長さです。ですが、受ける印象は全く違います。
10cmの棒を100,000μmの棒と表現する方々が、否定派の中で最も強硬派です。
そういう方に限って、主張は頑なで声が大きいのです。要は、放射性物質の影響を過小評価する傾向にあるのが肯定派。過大評価をする傾向にあるのが否定派。その極端なのが、色々とヤバいと(^^;。

 

……その筆頭が、山本太郎氏でしょう(^^;。

 

ちなみに、そういう方が頻繁に使う用語が『放射能』です。
『放射能』とは『放射線を発する能力がある』という意味です。現象ないし能力をさす言葉であって、特定の物質を指すものではありません。
なお、放射線を発する物質は放射性同位体や放射性物質といいます。文章を散見していますっと、『放射性物質』の意味で『放射能』という単語を好んで使う方の文章は、どうも感情的かつ扇情的なものが多いようです。少なくとも彼らは、『放射能』という単語を『何だかよくわからいけど人体に危険な呪い』と解釈するしかない使い方をしています。

 

……ネットスラングだと【放射脳】と呼ばれる人たちですね(^^;。

 

では、『放射能』という単語がこのように誤用されるようになったのでしょう。
どこで現在のような誤用が生じたかというと、色々とあるでしょうが、映画『ゴジラ』の影響が大きいのではないでしょうか。

 

放射線を感知するセンサーの一つにガイガーカウンターがあります。
ガイガーカウンターを放射性物質に向けて計測すると反応します。
つまり、放射線を発する能力があるのだから、その物質は『放射能』があるというわけです。映画ゴジラの中で、ゴジラの遺留物に向かってガイガーカウンターを向けて『放射能がある』と叫ぶシーンがあったと記憶しています。そのあたりから、口から放射能を吐くという描写が始まった記憶があります。

 

『ゴジラの吐いた息に放射能がある』というのは、ゴジラの吐いた息の中に放射性物質が含まれているという意味です。決して、『ゴジラが放射能を吐いている』わけではないのです。

 

放射性物質を吐くような生物が存在するわけがないという意見は、おきましょう。
ですが、我々の幻想の中では、似たような存在は古来よりおります。
その筆頭が竜、ドラゴンです。ドラゴンが、熱い息<ブレス>を吐くのは、ファンタジーでは定番です。ドラゴンがお姫様をさらって、騎士が助け出す話は定番中の定番です。

 

ゴジラはテラノザウルスがモデルの竜です。つまりドラゴンです。放射能という単語が現代のものなだけで、放射能を『何だかよくわからいけど人体に危険な呪い』と解釈すると、ゴジラとは『呪いのブレスを吐く竜の一種』と解釈できるのです。ゴジラは凶暴な竜が暴れるて退治される幻想談を現代風にアレンジしたものと解釈できるのです。舞台が現代なので、お姫様も騎士もいないのが残念です。

 

大体、『放射能』を字義通りに解釈するのなら、ゴジラは何か能力を吐けることになってしまいます。それこそ、『目がよくなる能力』でも『耳がよく聞こえる能力』でも吐いても構わないわけです。

 

最近ハズキルーペを愛用する様になった私としては、ゴジラが『目がよくなる能力』を吐いてくれるのなら、是非浴びたいところです。もっとも、そんなゴジラが出てくるのは怪獣映画ではなく、日常を描く映画になってしまいます(^^;。

 

……小津安二郎監督のゴジラなら、一寸みたいです(^o^)。

 

話は大分ずれました(^^;。

 

どうも世間の一部では、放射能という単語が『何だかよくわからいけど人体に危険な呪い』
という意味で流布され、その先入観からレントゲンが危険なものだと過剰反応をする方がいらっしゃいます。危険、安全かという見方を止め、放射線がどういうものかまず知ってください。

 

とりあえず放射線や放射性同位体や放射性物質をネットでググってみてください。ウィキペディアを斜め読むするだけでも十分です。そして、10cmの棒を100,000μmの棒と表現するのは止めましょう。

 

それでおそらく、漠然とした不安が一つ消えると思います。

 

 

写真は、我が家の玄関に咲いている夾竹桃です。
ろくに手入れをしなくても、長い間咲いてくれるいい花なのですが、今年は気候のせいであまり咲きませんでした。

 

ちなみに有毒です。枝を箸に使って、食中毒を起こした例もあります。

 

……観葉植物って、意外に有毒が多いので取り扱い注意です(^^;。

 

 

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