忍び寄るグローバリスム

こばやし歯科医院

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忍び寄るグローバリスム

歯医者についてのあれこれ

2020/02/29 忍び寄るグローバリスム

 

グローバル化という言葉が流行って久しいです。
要は、文明が発達して世界の交流が進んだということです。
これを現実レベルで言うのなら、コンビニで店員さんが外国人だらけだったりします。

 

私の診療所がある中野駅北口には、留学生専門の大学施設が2つほどあります。
そして、コンビニのバイトというのは、とても間口の広い職種です。よくできたマニュアルと進化したIT機器のおかげで、片言の日本語でもある程度の業務がこなせるのでしょう。

 

凄いことに、最初片言の日本語しか話せずオドオドしていた留学生のバイトが、数か月後には笑顔で『いらっしゃいませ』と言ってくれるようになります。本人の努力があるのでしょうが、それができるような体制になっていることが素晴らしいです。

 

私が子供のころ浜松町のモノレール乗り場で、黒人さんを見かけて衝撃を受けました。
当時は、肌の色が異なる人など、ブラウン管の中でしか見れなかったのです。
今ではコンビニに行くと、片仮名のネームプレートを付けた黒人さんが笑顔で迎えてくれます。まさに隔世の感があります。時代の変化というものは、驚きの連続です。
何より、それが当たり前になるほど、グローバル化が進んでいるのです。

 

問題は私の職業だとコンビニの接客レベルよりもハードルが高いということです。
そして、私が当事者だという事です(^^;。

 

最近、外国人の方が来院する比率が増えました。
それ自体はどうこう言うことではありません。
問題は、意思の疎通が難しいことです。

 

例えばお薬をだすにしても、アレルギーの有無を確認しないといけません。
どんな持病を持っているか?
何かお薬を飲んでいるか?
血圧は高いのか?
出産経験があるのか?etc.etc.
聞かねばならないことが山ほどあります。

 

日本人なら問診票を渡して書いてもらえば大丈夫です。しかし、外国人はそうもいきません。
そして、来院される方はコンビニのバイトができないレベルの日本語能力の方もいるわけです。凄いことに、そんな方でも健康保険証を持っているんです(^^;。
我が国の健康保険制度は、ある程度の期間我が国に滞在する方は、国民健康保険を取得できます。それは、我が国の誇る優れた制度です。

 

その結果、どうやって健康保険などの書類を申請できたのか疑問を感じるレベルの日本語能力の方が、来院されるのです。

 

応召の義務といいまして、医者には治療に来た患者さんを診なければいけないという義務があります。何より痛みを訴える患者さんを追い返すことなどできません。

 

日本語が達者な方が、付き添いで来てくれる場合も多いです。
それは、非常に助かります。でも、そうでない方もいるのです(^^;。
それも片言の日本語も英語も話せないというような方が(ToT)。

 

そういう方が、どうやって意思の疎通をするのかというと、スマホです。
スマホの翻訳アプリを使って、意思の疎通を行うのです。

 

スマホの翻訳アプリは素晴らしく、スマホに向かって呟くと、日本語で発音してくれます。
私には魔法の道具にしか見えません。素晴らしいです。

 

ですが、それですべての問題が解決するわけではありません。
マーフィーの法則にこういうものがありました。
『一つの問題の解決は、新たなる問題を生む』

 

……えぇ、言葉が通じることは、別の問題に気づかせてくれるのです。

 

それは、常識の違いです。前提条件の違いと言ってもいいでしょう。

 

例えば、消毒体制の違いです。
ヨーロッパでは国によっては、口の中に入れる機器はすべて滅菌しないといけません。
それは、タービンハンドピースなどのわが国では滅菌対象に含まれない機器も含まれます。
ちなみに、滅菌>殺菌>消毒の順で手間とコストがかかります。

 

タービンハンドピースは、口の中で歯を削る機械です。
チュイーンという音がする機械と言えば思い当たると思います。
数万~十数万円の高額な機器で、基本的に滅菌対象ではありません。
滅菌するためには、そのような仕様で作られたものでなければいけません。

 

確かドイツだったと思いますが、1セット20万円ぐらいする機器を患者さんの人数分だけそろえて滅菌し、滅菌済みの機器がなくなったら治療終了になります。
1日20人見るとタービンだけで、設備投資に日本より400万円ぐらいかかる計算になります。当然タービンだけではないので、設備投資はもっとかかります。ランニングコストは言うまでもありません。

 

基本的に、歯を削る時は、開腹手術に準ずる滅菌体制で臨むのです。
そんな真似をすると医療費が馬鹿上がりになります。
現に、医療費は日本と桁が違います。

 

欧米で虫歯の予防が熱心なのは、虫歯の治療費が馬鹿高いという現実があるからです。

 

……日本の健康保険制度は、いろんな意味で公平である制度なんです(^^;。

 

自国の滅菌・消毒体制を基準に苦情を言われましても、対応できません(ToT)。
そういう真似ができるのは、わが国では一部の設備だけでしょう。

 

他にも、歯を削ることを頑なに拒否される方もいます。
言葉が通じない他国で、身体を傷つけるのですから、怖くて当然です。
ましてや、意思の疎通がろくにできない相手を、どうやって信用すればいいのでしょう?

 

……歯医者ができる範疇を超えてるんですけど(ToT)。

 

そういう方は、頑なに薬を欲しがります。後で調べてみると、その国では高額な治療費がかかるため、どんなに歯が痛くても投薬だけで済ますのが普通なんだそうです。

 

……言葉の壁は超えられても、常識の壁は超えられないようです(ToT)。

 

グローバリズムというものが、こういう形で我が身に降りかかるとは思いませんでした。
とりあえず、私のスマホにも翻訳アプリをインストールすることにしましょう。

 

 

写真は、新井薬師の境内にある桜です。
2月なので咲いているのは桃かと思ったのですが、花びらの特徴が桃ではなく桜です。
調べてみると2月に咲く桜もあるので、そちらだと思います。

 

 

種類としては、寒桜か大寒桜あたりだと思うのですが、調べた範囲ではわかりませんでした。
機会があったら、聞いてみようと思います。

 

 

 

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