今はもうない差し歯

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今はもうない差し歯

歯医者についてのあれこれ

2020/06/25 今はもうない差し歯

 

『これって差し歯ですか?』

 

患者さんによく言われる言葉です。
申し訳ないのですが、現在差し歯と呼ばれるものは、ほぼ存在しません。

 

専門用語と一般の用語が異なっていることはよくあります。
差し歯と呼ばれるものは、正式名称を歯冠継続歯といいます。
図に示しますと、次のような感じです。

 

 

虫歯で歯が崩壊した後、残った根に差し込むような構造になっているので、『差し歯』と呼ばれるのです。銀色の部分が金属製で、白いところがプラスチック製です。

 

比較のための現在健康保険で前歯に主に使われているレジン前装冠の図を上げます。

 

 

 

 

比較してもらえるととわかると思いますが、現在は歯根に差し込む部分と被せる部分が別構造になっています。製作の際にこの方が色々と都合がいいので、こういう構造になっています。こういった複数の構造に分けたものを製作するのは以前は技術的に困難でしたが、材料や道具の進化の結果こちらの方が普及し、差し歯は淘汰されてしまいました。

 

歯冠継続歯もレジン前装冠も健康保険の適応です。ですが昭和末期には、差し歯は、ほぼ使われなくなりました。ここ半世紀ぐらいは、ほとんど使われていないのではないでしょうか。何か特殊な事情でもないと使われていないと思います。私も歯医者になってから、1度しか作ったことがありません。言うならばロストテクノロジーに近い存在です。

 

ただ、歯冠継続歯は専門用語であり、健康保険のための用語でもあります。
最初に作られた前歯用の白い被せ物でもあります。歴史的にみると、一般的には白い歯の被せ物は、【差し歯】で通っていたのです。

 

今は、材質も製造方法も変わり、【差し歯】は過去の遺物になりました。
差し歯は、今はもうないんです。年配の患者さんのお口の中に残っている可能性がありますが、補綴物の寿命を考えるとほとんどありえないでしょう。

 

しかし、一般的な名称として、主に前歯に使う白い被せ物の総称として【差し歯】が生き残っているというだけです。

 

ただ、患者さんから診れば最新のオールセラミッククラウンも『これって差し歯ですか?』と思うのは当然です。ですが、そう聞かれると、一寸めげてしまいます(^^;。

 

患者さんに専門用語を求める方が筋違いなので、愚痴として聞き流してください。

 

 

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